【試合前】
キックオフの約13時間前、ロンドン五輪サッカー男子3位決定戦で、日本は韓国に0−2で完敗。代表で10番をつける大宮の東選手は、この試合も先発したが見せ場なく、62分に交代。この試合前の報道で、1ケ月前まで大宮の韓国代表金英權選手に「日本はメンタルが弱い」とあった。結果から見ると、先制された後の反撃のなさはそれが垣間見られ、ルーズボールへの寄せなど韓国が上・・・とも感じた。
さて、そして、大宮。ここ2試合のアウェイ試合、ともに同点にされた後、あっけなく失点を重ね大敗・・・ というのが続いている。大宮のベルデニック監督も会見で「メンタルが弱い」を指摘。まさにそのとおりだと思う。さらに、自分は「メンタルが弱い」と同じ意味かもしれないが、「勝利への執着心が無い・根性がない」なども思っている。今年の大宮がどうしてそうなってしまってるのか(そう見えるようになってしまっているのか)? については、今年の総論で記したく思います。
など記しているが、アウェイ2連敗は、調子の悪かった川崎さんと崩壊気味のG大阪さんを吹きかえらせ、自身は降格圏の16位(残留争いにことごとく敗北した)。17位G大阪さんとは勝点3差ながら得失点差が開きすぎているため、野球でいうところの1ゲーム差ではなく0.5ゲーム差。争う相手も徐々に減って行き、最も危なかった2007年、いやそれ以上に危機の状況。
そういえば、4日ほど前、DF坪内選手の新潟へ完全移籍が発表された。
・崩壊しているDFの中で最も安定感のある選手
・ケガが直り前節G大阪さんでメンバーに入った
・移籍先が残留を争う新潟さん
本当にこのチームは何を考えているかわからない。こういうチームになってしまった(最初から?)のは?
上記「シーズン後での総論」で記す内容と同じ原因であると思っている。
※20節終了時点のJ1がけっぷち順位表
順 勝点 勝-分-敗 得 失 差
10 FC東京 29 9- 2- 9 23 25 -2
11 清水 28 8- 4- 8 21 23 -2
12 鹿島 26 7- 5- 8 28 26 +2
13 神戸 26 8- 2-10 26 32 -6
14 C大阪 22 6- 4-10 24 28 -4
15 新潟 21 5- 6- 9 13 22 -9
16 大宮 20 5- 5-10 18 36 -18
17 G大阪 17 4- 5-11 31 42 -11
18 札幌 7 2- 1-17 13 47 -34
現在2位で攻撃力が脅威の広島さん、大宮から移籍した石原選手・・・云々を考えない。チームはここから、毎年恒例の「残留目標だけのための決戦」と位置づけ、残り試合を、「メンタル強く」戦ってほしい。
【試合備忘】
もやもやした敗北。これが、この順位でなくシーズン開始後ならば、「内容のある試合⇒次へつなげ!」となるのだが、この時期・この順位での敗戦では痛い。
ということで、感じたことをタンタンと記すと・・・
・10番ズデンコ選手が初先発。2試合連続ゴール中の長谷川選手と長身2トップと思いきや、4−2−3−1の「3」の真ん中、つまりトップ下に位置し、なかなかいい司令塔となっている。
・最初の失点のオウンゴール。これほどはひどい凡ミス。2004年昇格決定試合のトニーニョ選手のバックヘッドオウンゴールは1人のミスだが、これはGKとCB(しかもキャプテン)の相互のミス。涙です。
・選手交代で自分は、かなり不満
@ 最初の交代(後半20分頃) ズラタンさんを引っ込めた。両SHのほうができが悪かったのでは・・
A 3人めの交代(金澤選手⇒上田選手)は後半35分過ぎ。金澤さん足をつったりしてかなり無理していた、また、上田選手からの配給も良かった。
交代が遅かったと思う。
・両SHが良くないと記したが、その右の渡邉選手から後半30分過ぎ、すごいクロスが左SHチョ・ヨンチョルさんへ。ヘディングシュート外してはダメ。
・前々節川崎戦・前節G大阪戦(こちらはTV観戦)よりは、内容は良く、おもしろい試合でした。だからこそ、結果がほしかった。
【試合後】
最下位札幌さんが首位仙台を撃破し、この試合を勝利した広島さんが首位となる。
ミキッチ選手が先発でない(この試合途中出場。いつもの脅威が出なかった)ので攻撃力がイマイチだったが、最後の5分ぐらいの時間の費やし方など、強く完成されたチームだと思います。