【試合備忘】
      1Q 浜松  20−19  秋田    
      2Q      22−9        
      3Q      18−22        
      4Q       9−20

 有明でのファイナル4から一週間過ぎた5月29日、つまりこの試合の2ケ月後にこれを記しています。
 今シーズン一番印象に残っている感動の試合がこの試合です。

 3月11日に「東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)」が発生し、本来この試合は「浜松・東三河フェニックスvs埼玉ブロンコス」の試合だった。埼玉は、仙台さんや東京さんと活動を休止(3月17日発表)され、このままbjリーグの東カンファレンスの試合は全て中止となるとも思えたが、ここで「復興支援ゲーム」としてこの試合が開催された。

 両チーム、外人選手は3人ずつという試合。やはり、王者浜松さんは強く(素人めにもディフェンス力がずば抜けている)、2Qのあたりからリードをどんどん広げる。そして、3Qの半分あたりには、最大17点差がついた。しかし、われらの元埼玉ブロンコス庄司選手(37才)が気迫の3ポイントを決めるなどして、徐々に差をつめていく。
 この3Q途中からの庄司アニキの行動がすごい印象的で、
  ・3Pを決めてほえまくり
  ・コートに立っていない時は、ベンチで選手を叱咤激励しまくる
  ・秋田側に?の判定の時は、同じく大ベテラン長谷川選手とならんで、お二人の怖い顔がレフリーやオフィシャルに猛抗議。
  ・後にスタッツを見ると、24分出場、17得点(3Pは4本成功)
  
 といってるうちに、4Q開始時の10点差を追いつき、最後フリースローを一本入れついに逆転、最後の浜松の攻撃をたえ、劇的な大勝利。
 秋田の応援は、自分を含め、ピンクのユニーホームを来てた男性2人、自分の前に座っていたご夫婦らしき方、そして自分と計5人でしたが、みな大満足でしょう。試合終了の挨拶後の選手らが戻る時、庄司さんがわざわざ来ていただき、握手することもできました(庄司さん、翌日の試合は見ず帰り、ごめんなさい)。

 これは、後に知ったのですが、浜松のチームは震災後、たった2回しか練習もしてなかったららしく、また、昨年ファイナル4のMVP大口選手や中村HC含め、東北の震災地付近出身の方も多く、複雑な気持ちでこの試合に入ったのではないかと思います。チームも本調子から遠かったと思います(翌日の試合は、117−99にて圧勝。さすが浜松&中村さん)。 

 なお、この試合のレフリーの1人は女性審判。bj審判に女性の方がいらしたことを始めて知りましたが、この女性審判、とてもテキパキ裁いていらして小気味良かったです。
 



 大地震からたった2週間、東京も物が不足することや自粛ムードなどもあり、この試合の遠征は本当に迷いました。が、行って本当に良かった。
 震災では何も被害を受けていない自分が、庄司アニキら秋田の選手から、いやこの試合を開催に関わった全ての関係者から勇気をいただいた試合(遠征)となりました。

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2011.5.29 20:55 更新

2011年3月26日(土)18:00〜 藤枝市・静岡県武道館
浜松・東三河フェニックス 69 - 70 秋田ノーザンハピネッツ