【成績から思う2012年シーズン】

天皇杯、準々決勝柏戦。前半2-0でリードし、7年ぶりの国立へ・・・と思っていたが、後半3失点で敗北。最後のリーグ11試合でわずか4失点だった大宮の組織的守備は、一週間前の川崎戦(天皇杯4回戦)で前半3点をとられるなど、徐々に危なさを出していた。
この川崎戦の後半4点での逆転勝利は、ロウソクが消える前に一瞬明るくなる・・・のと同じで、ここにきてついに最後燃え尽きたという印象。

〆リーグ戦成績
節  相手  スコア 順位      節  相手  スコア 順位  
1 H FC東京●0-1 14      18 H 神戸  △1-1 14
2 A 新潟  ○1-0  8      19 A 川崎   ●1-3 15  
3 A 仙台  ●1-4 13      20 A G大阪 ●1-3 16 
4 H 名古屋 △1-1 13      21 H 広島  ●1-2 16 
5 H C大阪 ●0-3 13      22 A FC東京○1-0 15 
6 A 横浜FM△1-1 14      23 H 仙台  ●1-3 17 
7 H 浦和  ○2-0 12      24 A 浦和  △1-1 17 
8 H 札幌  ○2-1 11      25 H 鳥栖  ○1-0 15 
9 A 神戸  ●0-3 12      26 A 札幌  ○5-0 15 
10 H G大阪○1-0 11      27 H 横浜FM△0-0 15 
11 A 鳥栖 △1-1 12      28 A 名古屋 ○0-0 15 
12 H 川崎 ●0-2 12      29 H 新潟  △1-1 15 
13 A 磐田 ●0-4 15      30 A 柏    ○4-1 15 
~鈴木さん→ベルデニックさん~31 H 鹿島  △0-0 14  
14 H 柏   ●2-4 15      32 A C大阪 ○3-1 14 
15 A 広島 △0-0 15      33 H 磐田  ○2-0 13 
16 H 清水 ○1-0 14      34 A 清水  △0-0 13 
17 A 鹿島 ●0-1 15 
 11勝11分12敗 勝点44 得点38 失点45 13位 

〆シーズン全体で感じたことは、
大宮の8年連続「残留争い」の中、過去最高勝点タイの44を獲得しながら、あの苦しかった2007年並みの苦しさだった
 →最後の11試合で無敗(5勝6分/失点わずかに4)だが、順位は17位から13位に4つあげただけ。
 →26節から30節(3勝3分)ではずっと同じ15位(つまり、中位との差があきすぎ)
 →札幌と柏戦で大勝しながらも、G大阪(降格・最多得点)と新潟(15位で最終節奇跡の残留・失点の少なさ2位)さんも勝利することで離すことができない。

〆大宮の最後の敗北23節時点での順位表

位┃   │勝点│数(勝-分-敗) ┃得失│得│失┃
1 ┃広島│●43│23(13- 4- 6)┃+20│44│24┃
2 ┃仙台│○42│23(11- 9- 3)┃+20│41│21┃
3 ┃浦和│○41│23(11- 8- 4)┃+10│32│22┃
4 ┃磐田│○37│23(11- 4- 8)┃+13│48│35┃
5 ┃柏  │●36│23(10- 6- 7)┃+ 8│43│35┃
6 ┃横浜│●35│23( 8-11- 4) ┃+ 6│29│23┃
7 ┃鳥栖│△35│23( 9- 8-6) ┃+ 6│26│20┃
8 ┃名古│○35│23(10- 5-8) ┃± 0│34│34┃
9 ┃清水│●34│23(10- 4-9) ┃- 2│25│27┃
10┃東京○33│23(10- 3-10)┃- 2│25│27┃
11┃神戸│△33│23(10- 3-10) ┃- 3│31│34┃
12┃川崎│●32│23(9- 5-9)  ┃- 2│31│33┃
13┃鹿島│●29│23(8- 5-10) ┃+ 1│31│30┃
14┃C大 │○26│23(7- 5-11) ┃- 3│31│34┃
15┃G大 │○24│23(6- 6-11) ┃- 1│45│46┃
16┃新潟│○24│23(6- 6-11) ┃-11│16│27┃
17┃大宮│●23│23(6- 5-12) ┃-20│21│41┃
18┃札幌│●10│23(3- 1-19) ┃-40│19│59┃

この後の神戸さん(2007年広島さんのような失速)
●●●●△△△●○●●
大宮は
△○○△△△○△○○△

〆シーズンの流れは、
 ① 開幕戦ホームFC東京戦、開始45秒・前半22分×2・前半28分・後半13分・・・決定的チャンスを決められず、逆に後半16分先制を許し不安なシーズンなスタート。開幕戦で勝利し、波に乗りたかった。
 ② 3節アウェイ仙台戦で1-4で大敗。何か今シーズンはディフェンスが怪しい。しかし、7節ホーム浦和戦・10節ホームG大阪戦でいい勝利をするなどし、10試合消化時点で4勝2分4敗の11位はまずまず。
 ③ 11節アウェイ鳥栖戦、ここで痛恨のロスタイム失点での引き分け。この12節を勝利していたら、今シーズン大躍進の鳥栖さんを抜き、9位に浮上だった。
 ④ この③から転落へ。12節~23節の12試合、2勝2分8敗。8敗のうち、3失点以上での失点が5試合もあり、上で記した17位得失点差マイナス20と守備が崩壊。13節アウェイ磐田戦より、鈴木監督はクビ(発表されたオフィシャルでの表現は「交代」)。エースのラファエル選手は、欠場も多し&移籍噂がある中、16節清水戦で惜別のアシストを残し退団。ズタラン&ノヴァコヴィッチ選手の2人のスロベキア代表選手があらたに加入したもの怪我も多く、最初はフィットせず。
 ⑤ 24節、ここから途中レンタル加入(神戸さんより!)した河本選手が本職のセンターバックに入る。また、金澤選手もボランチでスタメンを奪い取ったあたりから、、守備が徐々に安定、以降11試合を失点わずか4で無敗で乗り切る。

〆最後11試合の躍進は、上記⑤で記した守備の安定もあるが、その守備の安定は、ズタラン&ノヴァコヴィッチの両外国人FWの前線でのキープも大きいところ。

〆東さん。大宮を2シーズン過ごし、FC東京さんへ移籍。今年は、オリンピックも重なり、万全な状態でなかった試合も多かったろう。開幕戦開始45秒を外したシーンなど、アウェイ浦和戦・天皇杯4回戦以外得点できなく、外したシーンばかりだったような気がする。しかし、そういうシュートチャンスに行くところが多い(ランニングがうまい)のが彼の武器だったのだろう。自分もサッカーをよく勉強しなければ・・・。

〆My MVP・・青木選手
  ⇒34試合全スタメン。29節新潟戦での同点ゴールなど印象深しの得点も多し。今や大宮の中心選手に大成長。


【今シーズンの自分の観戦など】
●大宮の観戦試合(36試合観戦)
        試合   勝- 分 - 負    
リーグ戦 31  11-11- 9 ←J1昇格後初の勝ち越し?
 内訳)ホーム 16   6- 5- 5 ←C大阪戦だけ行けず   
    アウェイ15   5- 6- 4 ←神戸・G大阪戦行かず
  
カップ戦     3   1- 2- 0(全てホーム試合)
天皇杯      2  1- 0- 1


●ベスト試合
1位 リーグ30節 アウェイ柏   ○4ー1
    ・・全選手、守備で攻撃で大奮闘。そして、ズラタンさんのハットトリック。
      前日報道ではノヴァコヴィッチ選手(ベンチ外)との初の2トップスタメンだったはず。
      この試合アウェイ側応援はぎっしり埋まる。大宮史上最大のアウェイ観客数では?
2位 リーグ32節 アウェイC大阪 ○3-1 
    ・・雨の激戦を勝利。2点め、渡邉大剛選手の右脇を猛ダッシュする渡部選手の突進はまだ脳裏にある。
      1点返されたものあわてず、ペースを奪い返したところがいい。
3位 リーグ 7節 ホーム浦和   ○2-0 
    ・・ついに、ホームでダービー勝利。
      入らなかった後半39分のチョ・ヨンチョル選手の右足シュートは、残留を決めた33節磐田戦の金澤選手の先制点そっくり(順番が逆だ)
番外 天皇杯4回戦 川崎      ○4-3 
    ・・まさかの前半0-3から後半4点での大逆転勝利。この日の東選手は、神がかっていた。

●ワースト試合
1位 リーグ13節 アウェイ磐田 ●0-4 ・・負けているチームが無駄に時間を費やす。こりゃ、残留一直線と思った。で、監督交代。
2位 リーグ23節 ホーム仙台  ●1-3 ・・前節アウェイFC東京戦勝利をふっとばす逆転負け。失点を重ね集中が切れ惨敗へ。 
3位 リーグ34節 アウェイ清水 △0-0 ・・前節残留を決めフヌケ状態(清水さんも)。ズラタン選手不在で前線キープできず、夏の悪い頃に似ていた。


【来シーズンへの期待】
 ・最後11試合負け無し、というか失点4はすごし。今シーズンのキャプテンCB菊地選手は「生き証人」としてどうしてこうなったかしっかりチーム全体に浸透させ、第1戦めからこの状態で望んで欲しい。表面的な「河本選手がセンターバックに入ったから安定した」だけではないと思う。
 ・東さんの移籍があったにもかかわらず、びっくりの金久保選手のレンタル移籍。ズタラン&ノヴァコヴィッチの残留は心強いが、日本の暑さのことを考えると、この2人に頼るだけは怖し。
 ・ということで、期待すべき選手は・・・ 渡邉大剛選手。めちゃめちゃ試合にフィットし得点もするなど大貢献した試合も多いが、全然存在感のない試合も多かった。コンスタントにいい動きをし、東&金久保選手のいなくなった右SHをシーズンをとおして活躍してほしい。


以上、応援する大宮に対する自分(サッカー素人)の私見でした。

                                                            
2013.2.11 21:22 作成

▲ 12月23日 熊谷 天皇杯準々決勝
  
  さらば、東!
  大宮戦以外は活躍していいぞ。

▲ 9月15日 25節 ホーム鳥栖戦(熊谷)
  埼玉のゆるキャラさんたちが大集合。
  この試合から、河本選手のCBでスタメンに。

▲ 9月1日 24節 アウェイ浦和戦
  年間一番燃える試合。
  今年もゲーフラの後ろに入りました。
  この試合から、無敗が始まる。

▲5月26日 13節 アウェイ磐田 
  この惨敗で監督交代。
  何しにこの磐田まで来てしまったのだろう・・
 という試合。
  年に最低一回はある、試合後放心状態はこの試合。

▲ 3月17日 2節 アウェイ新潟 
  雨の中の逆転勝利。
  ラファエル選手の決定力、新戦力のカルリーニョス
選手と下平選手の活躍で、今シーズンの躍進を大いに
期待したのだが・・・

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大宮アルディージャ
2012年 私的 年間総論