<試合前の予想>
 去年の「清水vs大宮」と今年の「大宮vs京都」、何か似ているところがあって、勢いのある京都が勝つと予想するヒトが多いと思う。
 しかし、似ているけど決定的に違うのは、
 「去年の大宮は昇格決める前だったが、京都はすでに昇格決めた後だ!」ではなくて、
 「去年の清水はJ2より昇格してくるチームの実力を知らない。長年J2にいた大宮は知っている」ということだ。
 おそらくミウラカントクさんの中では、現時点の京都について、
 ・去年の川崎さんより強くはない
 ・去年の京都と今年の京都、この部分が強くなったが、この部分は弱くなっている
といったような分析ができていて、それに対抗すべきメンバーを出してくるだろう。しかし、去年の清水さん(ずっとJ1。しかも優勝経験ある名門)は、入れ替え戦危機もあり主力を少し休ませたい中、こんなようなメンバーや準備で勝てるだろう、というカンジだったと思う。選手たちも、所詮、J2のチームでしょ、という気持ちもあったと思う。
 よって、この試合の予想は、京都の分析がしっかりできている大宮が、J1とJ2の実力差が素直に出せて、
2−0で完勝(ただし、大宮がJ1からの移籍選手を多くすればするほど、大宮の勝ちの確立は低くなると思う)

 しかし、こんな予想はどうでもよく、大宮公園サッカー場の芝生、ちゃんと元のキレイな芝に戻っているでしょうか?
予想は、完全ではないが戻っている

<試合>
 メンバーが発表される(スタンドには表示されない)。大宮は5日前の柏戦とほぼ一緒で、桜井さん→JFLから移籍の若林選手、斎藤選手→金澤選手。一方の京都さんはJ2得点王パウリーニョ選手がなぜか出ていない(もっとも試合中は、アレモン選手が得点王のヒトだと思っていた)。
J1大宮が攻勢だったのも最初の5分ぐらい。すぐに京都の攻勢の時間が長く続く。とくに危険だったのは、
1.ゴール正面でのFK(上記写真)
2.混戦からのシュート(ポストが守ってくれた)
しかし、ここを何とか切り抜け、前半ロスタイムに金澤選手が左にいたレアンドロ選手にパス、センタリング、トゥット選手からぶり?(orスルー)、若林さんが左足でゴール左隅に決める。
後半も同じ様に京都さんの攻勢。GK安藤選手がおそらくアレモン選手のミドルシュートを防いだところは場内大拍手。
大宮のシュートは後半に入りマスマス少なくなり、80分くらいから、なんかうまくない時間かせぎも始まる(右コーナ付近でのFKでボールキープしようとして、オフサイドとられたところは笑えた)。そして、ロスタイムでの京都さんのCK(京都GKさんあがってきました。柏の南さん同様、2週連続キーパーのあがりを見れた)もなんとか防ぎ、試合終了。
 大宮の選手、みんな採点4.5といった動き(ただし、安藤智さんは7.5、若林さんは6.0)で、5日前とは別チームでした。
 さて、この試合、いろいろ意味で去年のJ2の試合を彷彿させていませんでしたか?(相手がJ2京都さん、だったということではなくて)
@ つまらない試合内容(相手のほうが質がいい)だが、結局勝つ →37節湘南・43節札幌戦のような・・
A ゴール前ヘのほうりこみ作戦 →まあこれは、長身の若林さんがいたということでの作戦かもしれませんが
B スタンドのムードおよび観客数
しかし、去年と違う所をひとつ。 CKでの、得点の香りが全然無いこと(前半の2本のCK、あれ、なあに?) 

<番外>
芝生は、完全ではないけど、昔のきれいな芝に戻ってました。ホッ。

ということで4回戦突破。5回戦は日本平で対名古屋。それに勝つと準々決勝は仙台で鹿島・大分の勝者と。日本平、仙台、何か気づきませんか? まるで、ある意思が動いているような・・
2005年11月3日(木) さいたま市大宮公園サッカー場
天皇杯全日本サッカー選手権大会4回戦
大宮アルディージャ vs  京都パープルサンガ
サッカー観戦記 2005

▲きれいになった芝。そして、京都の攻勢の時間が続く

<天皇杯について>
 4回戦(ベスト32)からJ1のチームが登場。対戦カードは下記のとうりであるが、11月5日にナビスコ決勝を控えている、G大阪と千葉さんは、11月9日に実施される。
 
11月3日(木)
  鹿島アントラーズ - ホンダロック (カシマ)   大分トリニ−タ - 東京ヴェルディ1969 (大分ス)
  名古屋グランパスエイト - アローズ北陸 (富山)  大宮アルディージャ - 京都パープルサンガ (大宮)
  浦和レッズ - モンテディオ山形 (駒場)     FC東京 - アビスパ福岡 (味スタ)
  横浜マリノス - ベガルタ仙台 (三ツ沢)    川崎フロンターレ - 佐川急便東京SC (等々力)
  柏レイソル - ヴィッセル神戸 (柏)       セレッソ大阪 - Honda FC (長居2)
  ジュビロ磐田 - サガン鳥栖 (ヤマハ)     アルビレックス新潟 - ザスパ草津 (新潟)
  サンフレッチェ広島 - 水戸ホーリーホック (広島ビ)  清水エスパルス - 徳島ヴォルティス (日本平)
11月9日 (水)
  ガンバ大阪 - 横浜FC (万博)     ジェフユナイテッド千葉 - ヴァンフォーレ甲府 (市原)


 毎年毎年、番狂わせがおき、波乱含みの4回戦である。
 J1チームは、この時期の天皇杯については、以下の3つのタイプで望むと思われる。
@勝って、リーグ戦にハズミをつける
A優勝争い&降格脱出争いの中、ケガが怖い。勝負は二の次で若手起用(主力温存ともいう)
B優勝ムリ、降格無し、よってこの天皇杯制覇にチカラを入れる。 
 さて、昨年の大宮は、昇格を決める一週前(J2リーグ最後13連勝の10連勝をしたところ)に清水エスパルスと対戦し、バレー選手のゴールで内容含めて完勝した。J1の立場で、今年の大宮は、降格危機の中、6日前に柏さんに勝った勢いを消滅させないためにも@でくるとよんだ。